著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

進撃の巨人がコロナ禍に完結した意味 絶望を100%描き切る

公開日: 更新日:

 そして世界的なパンデミックで、本来ならば起こらなくて良いような差別や争いが次々と生まれてしまっている今このタイミングで、進撃の巨人が完結したことに意味を感じずにはいられない。

 何でもコロナに結びつけるなと怒られるかもしれないが、それでもやはりこのコロナウイルスという未知のウイルスによって一変した今の私たちの世界と、進撃の巨人の終盤の世界をリンクさせながら読んでしまった。

 進撃の巨人に描かれていたのは"人が肩を寄せ合って生きることの難しさ"だとも思う。

 誰かを悪にしないと、人は結びつくことすらできない。しかしそんな「愚かさ」があるからこそ、世界は"残酷で美しい"と感じることもできる。

 主人公のエレンをはじめとする登場人物たちと共に、人間である自分はどう生きるべきか? 何を選んで捨てるべきか? 絶望の中に、どう希望を見出すのか? それらの"問い"を与えてもらった11年7カ月だった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  2. 2

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  3. 3

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  4. 4

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  5. 5

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  1. 6

    山本舞香が義兄Takaとイチャつき写真公開で物議…炎上商法かそれとも?過去には"ブラコン"堂々公言

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  4. 9

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた