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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

下戸の野口修が山口洋子の「姫」に足しげく通った理由

公開日: 更新日:

 野口修は生来の下戸である。食事の折「あんたは遠慮せずに飲みなさいよ」と筆者にビールやハイボールを勧めながら、自分は一滴も飲まずに、静かにウーロン茶を飲んでいたことが思い出される。まったく酒の飲めない男が、銀座に足しげく通う理由に、それほどの選択肢はない。

 旧来の銀座の常識を覆し、スポーツ選手や若い客を店に呼び込んでいた「姫」において、マダム・山口洋子の競争率たるや相当なものだった。

 野口修の“闘魂”に火がつくのに、そう時間はかからなかった。 (つづく)

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