<15>グラビア特集で一目惚れした麗子さんとは30年来の付き合いに
現在も独身の彼女は都内で暮らし、中国関連ビジネスのコーディネーターとして世界中を飛び回っている。東京で会うことも、なかなかできないほどだった。
彼女や身の回りの世話をしていた大下さん(仮名)、さらには昔の従業員を訪ねて話を聞き、なんとか前半部分を2カ月ほどかけて書き上げ、コピーをアプリコに郵送した。ドン・ファンに原稿をチェックしてもらう手はずになっていたからだが、彼からの連絡はなかった。もしかして原稿が気に入らないのかな? やきもきして1週間ほど待ったが、何の反応もなかった。(つづく)