故・藤島メリー泰子名誉会長 ジャニーズに捧げた「女帝」の激しき生涯…タレント愛ゆえの“剛腕”も数々

公開日: 更新日:

「記者団に会釈してくれたその足で舞台関係者のもとへと向かわれ、にこやかに接待されていたのを覚えています。1962年の創業当時から経理や実務をこなし(弟の)ジャニーさんがその力を存分に発揮できるよう、縁の下の力持ちとなって支えたメリーさんはジャニーズの代表として、関係各所に自ら足を運ばれていました。ジャニーさんが才能を見出したアイドル、タレントたちをデビュー前から見守り、衣装を縫い付けたり、弁当をつくってあげたり、洗濯までしてあげていた。メリーさんの溌剌とした立ち居振る舞いが印象的でした」

 タレント発掘からグループ結成、舞台プロデュースなどで「ジャニーズ帝国」を築いたのがジャニー喜多川氏なら、メリー氏はその裏方、経営やビジネス面でその力を発揮し、長年副社長としてマスコミ対応までこなし、今日のジャニーズブランドを築き上げた。表舞台に登場することはほとんどなかったが、ジャニー氏ともども、芸能界に多大な影響力を持つ大物であった。

「もともとジャニーズは商店であったという言い方があるんです。煌びやかなアイドルやグループを揃え、ファンを楽しませる。大所帯となり、今や大きな会社組織ですけれども、かつてはジャニーさんメリーさんご姉弟が出店をまわるようにし、ときに店頭に立って、盛り立てていたからでしょう。年も年ですから、という言い方でしたけど、お元気にされていると聞いていましたので、突然の訃報には驚いています」(前出の城下氏)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった