小室圭さんと眞子さまは“四面楚歌”打破し結婚を貫徹 それを祝福せず批判する世論の異常

公開日: 更新日:

 戦前の皇室には、皇族とはこうあるべきというルールや規範のようなものはあったが、1945年にGHQによってすべてリセットされ、「象徴天皇」という言葉が残された。それを試行錯誤しながら「かたち」にしようとされたのが戦後の昭和天皇であり、平成の上皇と上皇后であった。それは、旧皇室像が壊れ、大衆化していく過程でもあった。

 結婚も同じだ。以前にも書いたが、皇族の結婚相手が、戦前の華族か皇族から、戦後は旧藩主や新興財閥などの「平民」へ、さらに一般庶民へと広がっていく。眞子さまが小室さんを選んだのは当然の流れだろう。これが皇室の危機なら、皇太子妃に美智子さまを選んだように、特別チームをつくって結婚相手を探してくるしかない。今どきそんなことができるはずがないだろう。ところがメディアの中にある皇室に対するイメージは、伝統的で不変の皇室像と大衆的な皇室像が混在していて、今回は前者の視点から小室さんを否定する論調があふれ返り、ある種のアンチ小室像が出来上がってしまった。それに国民が同調したのは、息苦しい今の時代の格好のターゲットだったからだろう。「平民」から、ある意味「勝ち組の上流国民」になろうとしている小室さんをいじめて引きずり降ろしたいのである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    竹内結子さん、石原さとみに立ちはだかった女優35歳限界説

  2. 2

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  3. 3

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  4. 4

    沢口靖子はまさに“奇跡のアラ環”!「2025年で『60歳』のお美しい女性有名人」圧倒的1位の原点

  5. 5

    視聴率トップ「モーニングショー」山口真由氏に続き…女性コメンテーター2人も"同時卒業"の背景と今後

  1. 6

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  2. 7

    山口真由氏「妊娠・休養」報道で人気を証明 復帰後に約束された「最強コメンテーター」の道

  3. 8

    杉田かおるが財閥創業者の孫との離婚で語ったこと

  4. 9

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  5. 10

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」