眞子さま「複雑性PTSD」の衝撃…小室圭さんに張りつくメディアはなぜ“巨悪”を追い回さないのか

公開日: 更新日:

 宮内庁は1日、秋篠宮家の長女眞子さま(29)と小室圭さん(29)が10月26日に結婚すると発表したが、衝撃だったのは眞子さまが「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)の状態だと明らかにしたことだ。

 1日の会見に同席した秋山剛・NTT東日本関東病院品質保証室長によると、眞子さまが「自分自身と家族、結婚相手と家族に対する、誹謗中傷と感じられる出来事が長期的に反復され、逃れることができないという体験をされた」などと説明していたが、婚約相手の小室さんを朝から晩まで追い回しているテレビのワイドショー番組を見ていると、眞子さまが精神的に負担を抱えてしまうのも無理はない。

【写真】この記事の関連写真を見る(11枚)

 不思議なのは、あれだけ執拗に小室さんに張りつき、厳しい質問をぶつける記者がなぜ、安倍前首相や菅首相などを追い回さないのかということだ。

 ネット上では<我々の税金を小室さんに渡すな>といった声もあるが、菅首相は官房長官時代、7年8カ月で計約87億円、1日当たり約307万円もの税金を好き勝手に使っていたし、安倍前首相も公費を使った政府主催の「桜を見る会」に自分の後援会関係者や知人らを招待していた。

追及すべき公人は他にいる

 東京都議選の選挙期間中に無免許運転で人身事故を起こし、警視庁に自動車運転処罰法違反(無免許過失致傷)と道路交通法違反(事故不申告など)の疑いで書類送検された木下富美子都議は、都議会に1日も出席することなく、月額100万円を超える議員報酬を得ている。原資は税金だから、これぞ税金の私物化そのもの。テレビ記者は追いかけ回すのであれば、こちらの方が比べ物にならないぐらい巨悪だし、知る権利を果たすことになるだろう。

 ジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「追及するべき公人はたくさんいます。今なら自民党の幹事長に就いた甘利氏でしょう。UR(都市再生機構)をめぐる疑惑は何も解明されておらず、それこそ、徹底的に追い回して厳しく追及するべき。それなのに、安倍前首相などを相手にすると、テレビ記者たちは途端に、なぜか『シロ』を前提に優しい質問をし始めてしまうのです」

 これぞ「強きを助け弱きをくじく」だろう。横田氏は総裁選に立候補した高市早苗前総務相(60)の会見に出席した際、厳しい質問をぶつけて、周囲の大手メディア記者から「ルールを守れよ」などと怒鳴られていたが、小室さんの勤務先まで暴露して執拗に追い回す取材は果たして「ルール」に従っていると言えるのか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  3. 3

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  4. 4

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  5. 5

    ヒロド歩美アナ「報ステ」起用で波紋…テレ朝とABCテレビの間に吹き始めた“すきま風”

  1. 6

    中日立浪監督「ビリ回避なら続投説」は本当か…3年連続“安定の低迷”でも観客動員は絶好調

  2. 7

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  3. 8

    夏休み到来! 我が子をテレビやゲーム、YouTube漬けにしない「割と簡単にできる方法」

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10

    新庄監督は日本ハムCS進出、続投要請でも「続投拒否」か…就任時に公言していた“未来予想図”