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森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

「ゴゴスマ」が小室圭さん母子の金銭問題を45分も放送することに意味があるのか

公開日: 更新日:

 お互いの認識を縮めて解決というのは、2019年の交渉開始時点での方針であった。この間違いは、以前も指摘した。再びこのように説明したことは、小室さんへの意図的な悪意としか言いようがない。
 
 元婚約者のコメントには、「眞子さまの文書が公表された際に、私はお金の請求も母親とお会いすることも求めないと代理人を通じてお伝えをしました。私の関わる金銭問題がお2人にとって大きな障害となっていると感じたからです。その後、圭さんの文書の公表や解決金の提案など、予想しなかった事態が進展し、再び交渉をすることになっています」とある。

 ゴゴスマ司会の石井亮次アナウンサーは、「このあたりがこの文書の大きなキモ」とそのまま紹介している。しかし、当時、元婚約者は「お金の請求も、会うことも求めない」としながら、「しかし、解決したとは思わない」と矛盾したことを述べていた。ここまで解決に至らないのは、元婚約者が何を求めているのかはっきりしないことが大きな理由である。番組はこのことにはまったく触れていない。

 交渉が進まないのは、小室家の責任であるかのようなこれまでと同じ放送内容に感じた。

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