森暢平
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森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

「ゴゴスマ」が小室圭さん母子の金銭問題を45分も放送することに意味があるのか

公開日: 更新日:

「ゴゴスマ」は、TBSの番組「ひるおび!」での、元宮内庁職員・山下晋司氏の次のコメントを紹介した。

「(元婚約者は)あくまでも小室家を批判するために利用されてきたのであって、元婚約者(のこと)を週刊誌が本当に思ってやっているわけではない」「週刊誌にとっては、いい対象。自分たちの持っていきたいことを言ってくれる。相当、利用されてきたんだろうなというふうには感じた」

 山下氏のコメント内の「週刊誌」という言葉は、「ワイドショー」「ゴゴスマ」と置き換えてもまったく意味が通じる。「ゴゴスマ」をはじめとする、テレビ各局のワイドショーは元婚約者を「いいカモ」として利用し、トラブルを煽るだけ煽って小室家の不誠実さをなじってきたのである。

 この日の放送にしても、元婚約者の言い分をそのまま垂れ流している。

■「お金も会うことも求めない」のに、なぜか「解決したとは思わない」

 番組では、今年4月8日の、いわゆる「小室文書」発表の段階で、お互いの認識を縮めながら解決していくとしていたのに、4日後に急に解決金を渡すことになったと説明された。勘違いである。

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