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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

飯野矢住代誕生秘話<23>山口洋子「せっかく美の神に祝福されながら根性は二流だ」

公開日: 更新日:

 そんな飯野矢住代にひとつの再会があった。俳優Iである。出会いは8年前、当時、人気子役だったIはNHKドラマ「次郎物語」で主演を張っていた。このとき14歳。1歳下の矢住代がプロのモデルになる前である。出会いのいきさつを芸能誌からひく。

《当時彼は中学2年、彼女が1年だった。子役として彼が出演した「次郎物語」は、東京・千代田区内幸町の「日比谷スタジオ」で撮影されていたが、このスタジオに、よく現れる少女がいた。それが彼女だった。小さなスターと、それにあこがれる幼いファン……》(「週刊平凡」1972年1月20日号)

 とはいえ、そこから交際に発展したわけではまったくない。Iのコメントがある。

《かわいい少女でした。でも仕事が終わると、お互いに話もせずに家へ帰りました。「次郎物語」が終わったあと、3年くらいは会うこともなかったんですが、(略)それからしばらくたって、彼女がミス・ユニバースになったテレビを見ました。しかし住所もわからないし、お祝いの電話もかけませんでした》(同)

 それがひょんなことから再会する。1971年7月、場所は渋谷のスナック「深海魚」。ここから交際が始まった。「再会がきっかけ」とIは言うが、今までの矢住代のパターンを見る限り、おそらく初対面でも意気投合したのではないか。いかなる交際だったのか、再びIのコメントをひいてみる。

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