「昭和の夢は夜ひらく」五木寛之著

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「昭和の夢は夜ひらく」五木寛之著

 週刊誌の人気連載を厳選したエッセー集。

 戦中、戦後で変わったものと変わっていないものをあれこれと挙げながら、戦後に男女同権という言葉が氾濫したが、はたしてこの国で男女同権は実現したのだろうかと思いをめぐらす。

 かたちの上では女性の権利は守られているように見えるが、実際には男と女の間には深くて暗い河があると感じてしまう。

 そのほか、唐十郎氏の訃報に接して思い出す、彼が主宰する劇団の筑豊公演で陰の世話役を務めた折のエピソードや、長くかかわるラジオの仕事への思い、外地から引き揚げ、両親の故郷の村に住んでいたときの思い出など。

 戦前、戦中、戦後を体験してきた昭和7年生まれの著者が、時代の移り変わりと自らが生きた「昭和100年」を重ねながらつづる36話を収録。 (新潮社 1056円)


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