「最強打線」はコンタクト率の高い打者と長距離砲との混成ラインアップ
ブルワーズのマット・アーノルドGMは、2023年の内野守備シフト禁止というルール改正時に、今後コンタクト率がより重視されることになるという意識を持ち、その重要性をチームに浸透させた。
23年以降、ブルワーズが地区3連覇を達成したのはこのことと無関係ではない。
アーノルドGMは毎年1人しか選ばれない最優秀エグゼクティブ賞を昨年、今年と2年連続獲得している。
そのアーノルドGMの編成したチームを、2024年から率いるマーフィー監督はこう言った。
「うちのチームには本塁打を30本、40本と打てる選手はいない。その分、三振を減らし、バットをボールに当てることを心掛けるんだ。ボールが前に飛べば、何が起こるか分からないし、実際に相手がエラーをする可能性だって出てくる。選手個々が自分の役割をしっかりと理解し、それを全員が実行するんだ」
長距離打者と言えるのは、今季29本塁打のイエリッチひとり。それだけに各打者がバットをボールに当てることを徹底しているというのだ。


















