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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

及川光博は“王子様キャラ”を公立小学校で開花させて「仲間の嫉妬」が原因で成城中学校に進学

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及川光博

「生来の上品さのおかげで、嫌みのないドラマに仕上がっていた」と制作会社関係者がベタ褒めする相手は、14日に最終回を迎えた「ぼくたちん家」(日本テレビ系)にゲイ役で出演した「元祖王子様」キャラの及川光博(56)。連ドラで主演を務めるのは2004年の「ミステリー民俗学者八雲樹」(テレビ朝日系)以来21年ぶりだ。

 見るからに育ちのよさを感じさせる及川。学校も「良家の子弟が集まる」(学習塾経営者)といわれる成城学園(東京・世田谷区)に通った。同校には幼稚園から大学まであるが、及川が入ったのは中学からだ。小学校は地元・大田区の公立校。すでに王子様キャラが開花していた。高学年になると、児童会長に選ばれた。勉強もよくできた。全国模試で1位を取ったこともある。

 女子からモテすぎて、男子からは嫉妬の嵐だった。キザオと陰口を叩かれたうえ、6年になるとそれまで仲良くしていた友達からも無視され、相当なショックを受けた。地元の中学に進学する気になれず、兄が通う成城を受験したのだった。

 だが、成城に入っても小6の時のトラウマはいつまでもついてまわった。高3の国語の授業中、教師が生徒たちに机に顔を伏せるように命じた。そして「自殺を考えたことはあるか」とたずね、手を挙げるようにうながした。そのあと、職員室に呼び出されたのは及川だけだった。

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