テレ朝「ワイドスクランブル」不適切問題で露呈…テレビ局の根深いやらせ問題と自滅の構造

公開日: 更新日:

 ことし2月には、バラエティー番組「10万円でできるかな」でヤラセ疑惑を報じられ、亀山社長は定例会見で謝罪。10万円分の宝くじがどれだけ当たるかを検証する企画にもかかわらず、実際には10万円以上の金額がつぎ込まれていたり、キノコ栽培企画でも、スーパーで購入したキノコを地面に貼り付け、あたかも番組で栽培したように演出していたことを認めた。

■自浄作用なし、逃げを優先

 ネットに抜かれ、若者に見放され、じり貧のテレビは広告収入も減るばかり。それを大幅な制作費カットで現場につけ回している。「それで数字(視聴率)を上げろと命令しつつ、コンプラ重視で、何か問題になったら大変とますます及び腰なのですから、ムチを振りながら手綱を締めるみたいなものですよ」と、関係者もため息だ。ある広告プロデューサーはさらに深読みする。

「『ワイド!スクランブル』でのやらせには、真相に逃げ腰が見え隠れしてますね。質問つまり問題提起は本来、番組が考えて取材すべき事柄なのに、その質問がどこかの“虎の尾”を踏まないか心配だから、視聴者の質問という体裁を取り繕ったのでは。そうやって逃げを優先しているから、ますます番組がつまらなくなっていく。そんな自滅の構造が浮き彫りになった印象です」

 断末魔の叫びが聞こえる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも