映画「きのう何食べた?」が出足好調! BL作品がエンタメ市場席巻のナゼ

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 同性同士の恋愛を丁寧に描く過程は、性に寛容なタイだからこそ成せるものだろう。タイは男女の性別だけでなく18の性のカテゴライズが存在しているという。

 LGBTQという言葉も普及し始め、多様性と謳われてもいるが、あくまで現行のBL作品は「エンターテイメント性」を重視し作られたフィクションであるということを念頭に置くことも、実際のLGBTQを理解する上では大切になってくるだろう。

 話題となるボーイズラブ作品の多くはあくまでフィクションであり、それを「セクシャルマイノリティのリアルである」と勘違いして、真の多様性に対する理解を遠ざけることは避けなければならない。

 だが、市場にBL作品が当たり前のように並ぶことは「多様性」を実現する上で、これからの布石になるかもしれない。

(文=都咲響/サブカルソムリエ)

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