著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

インディアンスは“前に前に”の騒々しい漫才から少しずつ力みが抜けて…

公開日: 更新日:

■3年連続で「M-1」決勝進出

 再結成したインディアンスがオーディションを勝ち上がり、劇場の舞台に立つようになりましたが、田渕君の“前に前に”という気持ちが強すぎて空回り。ボケからツッコミに変わったばかりの木村君は、田渕君の“前のめりな”ボケを止めようと必要以上に強く一本調子に。ダメ出しではいつも「(ボケもツッコミも)そない全力でせんでも大丈夫やから、メリハリをつけて、お客さんがリラックスして聞いてもらえるように、丁寧に丁寧にを心がけてやったら余計な力が抜けてくるから」とネタの内容にかかわらず、毎回同じことを言っていたと思います。

 その後のインディアンスは強引すぎる“騒々しい漫才”から少しずつ力みが抜けてきています。2019年、初めてM-1の決勝に進んだ時に楽屋で「ホンマのおめでとうは優勝してからやけど、とりあえず、おめでとう!」と握手をした時に木村君が「夢みたいです。何が良かったんでしょう?」と信じられないような表情で言うので「ツッコミがうまなったから」と言うと「うっわ、これまでで一番うれしい言葉です!」と涙目になっていたことを今でもハッキリ覚えています。

 3年連続M-1決勝に向かうインディアンス、これからも必死で面白さを追求してくれることでしょう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」