著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

その昔、俺の愛車は芸能界で最強のバキュームカーだったのだ

公開日: 更新日:

「〇千万円のポルシェって言ったって、たとえば、東京都内に数百台くらいは走ってるわけじゃん。結局、みんなと同じもの乗ってるってつまんないよな~! そー思わないか、水道橋?」と当時、俺の付き人で、四六時中行動をともにしていた浅草キッドの水道橋博士に語りかける俺だったのだ。

 そして、俺が次に発した言葉は「水道橋、俺決めたよ! 愛車を芸能界で誰も乗っていないウ〇コを運ぶくみ取り車、バキュームカーにするから!! テレビ局の入り口でスタッフが俺を待っている。そこに水道橋が運転するバキュームカーがピタリと着く。すると俺はあのウ〇コがたっぷりと入っていたタンクの上のハッチ(?)から、おはようございます! と登場するんだよ!! な、カッコいいよなー!! ということで水道橋、ただちにバキュームカーを探してくれ~。ただし新車じゃダメだぞ。もう長年使った廃車寸前くらいのっていうか、もちろんキレイに洗って除菌はするけど、見た目プンプンと臭いそうな、ハエが錯覚してプ~ンと近づいてきそうな、そーいうの頼むよ!!」。

 真剣にそれを実行しようとしていた俺も俺だと振り返れば思うけど、数日後「見つかりました! 都の払い下げで100万円くらいで買えるそーです!」とキッチリ探してくる水道橋のフットワークも大拍手ものだったのだ。

 そして、その流れで買い入れ、芸能界初のバキュームカーが愛車のタレントになるはずだったのだが……当時、時代はバブルで普通車の駐車場が屋根付きだと1台で10万円したのだ。バキュームカーだと30万円以上ということで、泣く泣く断念したのでありました……。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景