映画評論家・前田有一「日本映画はなぜ韓国映画に勝てないのか」

公開日: 更新日:

 Netflixが現地に巨額の制作費を落とすのは、彼らがローカライズ(現地化)をコンテンツ制作の柱にして成功したビジネスモデルだからだ。この点、ハリウッドの話題作に字幕を付けて世界に売りつける旧来のメジャーがやってきた“輸出型ビジネスモデル”とは全く異なる。

 レンタルビデオチェーンを始まりとするNetflixは、もとより自前のコンテンツを持っていなかった。だが他社の権利物をレンタルしたり配信するだけでは成長にも限度があると気付き、自ら映画ドラマ制作に乗り出した。

■キーワードは「ローカライズ」

 その際彼らは、英語圏に特化したメジャー作品と差別化するため、役者、言語からストーリーまで各国・地域の好みに合わせるローカライズに力を入れた。しかも当面の回収は不可能とわかっていながら、凄まじい額の制作費をつぎ込んできた。

 すると何が出来上がったか? 「ハリウッド映画並みの映像技術と予算をつぎ込んだ日本映画や韓国映画や各国映画」だ。「イカゲーム」の制作費も、9話分で約25億円もかけている。この路線が大ウケして現在に至るというわけだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る