著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

オダウエダはアングラ感たっぷりのナンセンスコントで「THE W」制覇

公開日: 更新日:

 日本テレビ吉本興業が主催する女性芸人限定のお笑いコンテスト「女芸人№1決定戦 THE W」は2017年に始まった。優勝者は賞金1000万円に加えて、日本テレビの多くの番組に出演する権利を得ることができて、売れっ子への道が開かれる。年々その注目度は高まっていて、出場者のレベルも上がっている。

 昨年末の「THE W」で見事に優勝を果たしたのは、小田結希(写真左)と植田紫帆(同右)の2人からなるオダウエダだった。映像と音を駆使した特殊な漫才を見せたAマッソ、正統派のコントを演じた天才ピアニストとの三つ巴の戦いを制して、アングラな芸風で知られる彼女たちが栄冠をつかんだ。

 1本目のコントでは、焼き鳥屋を訪れた植田が店員の小田にハツを注文をすると、味付けを「タレ、塩、シュウカツ」のどれにするか聞かれる。ワケもわからず「シュウカツ」を選ぶと、ハツのお面をかぶってリクルートスーツを着た女性が現れて、植田が「ハツの就活やー!」と叫ぶ。その後も珍妙なメニューが次々に登場する。

 2本目のコントでは、女性のストーカーをしていると怪しまれていた中年男性が、実はカニが大好きでカニのストーカーをしていることが明かされていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲