著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<137>計算書も何もない簡素な「合意書」に手数料300万円の不可解

公開日: 更新日:

 佐山さんが連れてきた弁護士は、早貴被告の代理人であるUとFだった。田辺でお店を営むFさんは、2018年9月18日の午後、彼ら3人と話し合いの場を設けた。会社員をしているFさんの50代の息子も同席できるように時間を設定した。

「それでFという弁護士さんが『合意書』と書かれた一枚の紙を出してきて、説明し始めたんです。そこにはアプリコの社印、そして代表に就任した早貴さんのハンコも押印してありましたが、弁護士の名前はありませんでした。『計算してみると返還金は1000万円少しで、700万円であれば明日にでも振り込みます』と言われ、残りの300万円は手数料ということでした。

■手数料は300万円?

 野崎幸助さんからは過払い金は1500万円だと聞いていたので金額が違っているなと思いましたが、説明では500万円分は時効になっているとのことで、1000万円少々が総額だということだったんです。そこには計算書も付いていないのでおかしいとは思いましたが、私は過払い金のことや時効には詳しくないし、アプリコに毎月支払っていた書類も全部は残していなかったので、まあ、そんなもんかなと思ったんです。それに社会的地位の高い弁護士さんが、まさかごまかしたり騙したりすることはないだろうと思いました。ただ、『抵当権抹消をしてもらわないと困る』と言ったら、『すぐにやりますから大丈夫です』と答えられたので、ハンコを押したんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝