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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

しずる池田「KAZUMA」に改名 わが道を貫き世間を徹頭徹尾おちょくる

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 芸人ならばファンに向けて、冠番組や自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組などで発表したいようなニュース。ところが、KAZMAはファンが聞くようなものではなく、たまたま、店にいる人でしか聞けないファミリーマートの店内放送「ファミよし“笑顔の宅配便”」という前代未聞の媒体で結婚を発表。そこで「超絶アガってんだけど」と興奮気味に報告したのだ(ナターシャ「お笑いナタリー」18年10月15日)。

■直撃取材に数分間、無言を貫いた

 また、KAZMAといえば「伝説」と語り継がれるインタビューがある。一連の吉本興業の「闇営業」問題の際、「グッディ!」(フジテレビ)の直撃取材を受けたときだ。その件についてどう思うか、と聞かれたKAZMAは茫然自失といった表情で口を開けたまま、数分間、無言を貫いたのだ。

 後に「よく取材陣とかがいて、マスクして『すいません』って言って、言うことがあるのに、そのまま行っちゃう人とかいるじゃないですか。言うことないのに、止まってみたらどうなるんだろうって」(テレビ東京「勇者ああああ」19年9月19日)と語り、“実験”だったというから、徹頭徹尾フザけている。

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