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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

ロックバンドHATTALLICAのメンバーが他界…「副鼻腔がん」長引く鼻詰まりは念のためCTを

公開日: 更新日:

 ロックバンドMETALLICAのトリビュートバンドとして知られるHATTALLICAのリーダー・Kirz Hammettさんが亡くなったことが報じられました。

 バンドのHPによると、昨年3月にステージ4の副鼻腔がんが発覚。治療で寛解されたものの、今年になって髄膜播種が見つかり、懸命な治療を受ける中、家族に見守られて4月26日に息を引き取ったそうです。

 鼻の内部は鼻腔と呼ばれ、その周りにある4対の骨の空洞を副鼻腔といいます。鼻腔や副鼻腔にできるがんはそれほど多くなく、これらのがんと診断されるのは毎年合計2000人ほど。がん全体は約100万人ですからとても珍しい。副鼻腔がんのうち6~7割を占めて最も多いのが、頬の裏にある上顎洞に発生するタイプです。

 教科書的に症状を挙げると、鼻づまりや鼻血、頬のしびれ、片側の涙などで、進行すると、腫瘍が周りの組織を圧迫するため、眼球の突出、歯のぐらつき、上顎や頬の腫れ、口が開けづらいといった症状も見られるようになります。

 しかし、発生部位で最多の上顎洞にできると、初期は症状を自覚しにくく、進行して見つかることが多い。それで目の近くまで浸潤すると、場合によっては眼窩摘出を余儀なくされ、美容の問題で生活の質が損なわれることもあります。

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