著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

コロナ禍で奮闘する「下高井戸シネマ」が多くの観客から支持されるワケ

公開日: 更新日:

 コロナ禍の映画業界は今も多くの映画館が苦境に陥っている。都内を見渡しても、シネコン、ミニシアター、名画座などそれぞれに事情が違うとはいえ、厳しいことに変わりない。

 そのような状況下で奮闘している映画館もある。新宿が始発駅の京王線沿線にある「下高井戸シネマ」だ。この映画館は新作を上映するミニシアターではない。といって、旧作専門の名画座とも違う。邦画、洋画の新作が公開を一端終了してから上映を行う。かつて新作のロードショーが終わってから上映する二番館、三番館と名づけられる映画館があった。上映の編成だけを見れば、同館はそれに近い。

■業界人がやけに多く集まる映画館

 コロナ禍以降、足が遠のいていたが、筆者は最近この映画館をよく訪れる。そのことを話すと直接、間接に伝え聞いた映画プロデューサーや配給会社勤務の方々からリアクションが返ってくる。「私も行った」、「あの人(よく知られる中堅の配給会社の社長)を見かけた」。つまり、映画への関心が多岐にわたる映画業界人が、やけに多く集まる映画館になっているのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」