マルチタレントの先駆者・青島幸男 作詞、映画、小説、政界進出まで暴れ回った時代の寵児
さらに、政治家としても話題を振りまいた。68年参院選全国区で初当選。まともに選挙運動をやらなかったにもかかわらず、第2位で当選。国会では、当時の佐藤首相を「財界の男妾」と批判して大騒ぎになった。95年には東京都知事選に立候補し、下馬評を覆して当選したことも有名だろう。
まさに、「時代の寵児」という言葉がこれほど似つかわしい人物もあまりいない。その軽やかな生きざまに、そうしたくてもできない多くの日本人が憧れを抱いたことは間違いない。(つづく)