著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

憔悴しきったナイナイ岡村君を救った相方・矢部君の「公開説教」

公開日: 更新日:

ナインティナインの巻(5)

 2010年7月に岡村君が体調不良で約5カ月間の休養を余儀なくされ、一時は再起不能説まで飛び交いましたが、自分ひとりでなにもかも背負い込まない“ポンコツ宣言”をして、見違えるように明るくなり、無事復帰。順調に時は流れましたが、20年4月、コロナ禍の不適切発言で総バッシングに遭うことになりました。

 来るメール来るメール、関係のない私にまで「本当にすいません。すいません」と謝罪の言葉が並び、本人が追い込まれている感じがひしひしと伝わってきました。マネジャーには「しばらく目を離さんように見てやってね」と連絡を入れながらの毎日でした。

 この時に憔悴しきった岡村君を文字通り救ってくれたのが相方・矢部君でした。オールナイトニッポンで「公開説教」という形で、こんこんと説教をして、叱咤激励をしながらも守り通してくれた矢部君に「コンビ・相方ってありがたい存在だな」と改めて感じました。

 コンビですから、どちらか1人がかけてもここまでやってこれなかったでしょうが、この時の岡村君は矢部君によって本当に救われました。病気休養があったとはいえ、脇目もふらずに長年走り続けた結果生じた、コンビ間の溝、行き違い、見えなくなっていたものをこの時期に一気に取り戻していってくれたと思います。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?