著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ナインティナインはNSCをクビになっていた!「岡村・矢部出入り禁止」事件

公開日: 更新日:

 5月の2回目の授業で、本来は生徒たちに考えさせないといけないものをうっかり「君らボケとツッコミ逆やで!」と自分の意見を言ってしまいました。実は、矢部君も「ボケは俺とちゃう、絶対岡村さんや」とすでに気づいていました。しかしながら「ボケをやらしてください」と言った手前、矢部君も「逆にしましょう」とはなかなか言い出せず、「早よ岡村さんから言うてきて……」と望んでいたようです。そんなタイミングでの私のコメントは渡りに船で、矢部君の思惑通り、スムーズにナイナイのボケとツッコミは入れ替わったのです。以降6月の3回目のネタ見せは入れ替わったボケとツッコミで格段に面白くなっていました。

 私も内心「ええぞ、ええぞ」と思っていたのですが、6月30日に“事件”は起こりました。

 事務所の入り口に「岡村・矢部出入り禁止」という紙が張り出されたのです。

 当時の授業料は月謝で、「NSCは出世払いができる。ダウンタウンさんも月謝を払ってなかったらしい」という“都市伝説”をうのみにしていたナイナイの2人も支払っておらず、この年から月謝への対応が厳しくなり、それまでも「ちゃんと払えよ」と言われていたにもかかわらず「大丈夫やろ」と安易に思っていたらしく、突然の退学処分に慌てていました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する