浅香あき恵が繰り出すネーティブも納得の大阪弁と気遣いは「大阪のおばちゃん」そのもの

浅香あき恵（よしもと提供）

「吉本新喜劇やめよッカナ？キャンペーン」当時に会社から「女性の漫才師が少ないから漫才をやってくれないか」と頼まれて「小田真理（おだまり！）」の芸名で島田一の介さんとコンビを組んだ時、あき恵さんに頼まれて漫才の台本を書かせていただきました。内容は誰にもわかるベタな話で、芝居のできる2人ですから漫才コントの部分になると役柄になりきって、しっかり漫才をされていたのを覚えています。

　漫才コンビで1年半ぐらい活動され劇場メンバーに復帰。劇場に戻られてからは「ブサイクシリーズ」を増やしていきました。私も担当のたびに新しいネタを考え、普通に考えれば失礼この上ないフレーズでも、稽古ではご自分も一緒になって「それ言ってもらった方がウケるわ！」とノリノリ。内場君や辻本君と考えて本番の舞台は稽古以上に過激になっても、客席の大爆笑に「ウケたね～良かった～！」と人一倍喜ばれていたあき恵さん。石田（靖）君とのプロレス技で両足を持たれて振り回されるジャイアントスイングにも「遠慮せんとやってや～」と周囲の心配をよそに、果敢に挑戦されていました。

　体の強くない私への第一声は必ず「先生、体大丈夫ですか？」。気遣いの人、あき恵さんはみんなから慕われながら、これからも楽しい舞台を見せてくださるでしょう。ご自分の体調にもくれぐれも気をつけていただきたいと思います。