日テレがBBC「ジャニー喜多川ドキュメンタリー」に冷や汗たらり 子会社「Hulu」だけが番組配信したワケ
日本のテレビ界をザワつかせていたのがイギリスの公共放送BBCが制作したドキュメンタリー番組「Predator:The Secret Scandal」(プレデター:Jポップの秘密のスキャンダル)。日本の芸能界で権勢をふるうジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に87歳で死去)に関する性加害について徹底取材したガチンコのドキュメンタリー番組。あまりに内容がリアルなことからNHK、民放キー局はひたすら沈黙するしかなかった。それは天下のジャニーズ事務所に対する忖度以外の何物でもなかったという。
「既存のテレビ局のなかでジャニーズと付き合いのないところなど存在しません。みな、大なり小なり仕事の付き合いがある。それが理由で追従した地上波テレビ局は一社もありませんでした」(キー局関係者)
そんななか日本テレビが慌てふためいていたという。理由は意外なものだった。
「視聴できたのはBBCのチャンネルの一つである『BBC TWO』で現地時間3月7日21~22時に配信されました(日本から視聴するには“VPN”の取得が必要)。また、再放送は『BBCワールドニュース』で3月18日(1回)、3月19日(4回)実施されました。さらに番組が視聴できたのは『Amazonプライム』や『ひかりTV』、そして『Hulu』など。『Hulu』はご存じの通り日テレの子会社。多くの局員が出向し制作ノウハウを伝授しています。もちろんジャニーズ事務所も日テレとHuluの関係については承知です」(放送関係者)