ジャニーズ性加害問題でやっと外部専門家の相談窓口設置も…危惧される“泥縄お手盛り調査”

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 ジャーナリストの二田一比古氏はこういう。

ジャニー喜多川氏による性被害問題は昔から存在しましたが、被害者も匿名での告発がほとんど。今回、大きく事態が動いたのはやはり、カウアンさんの勇気ある実名顔出しによる告発が大きかった。ジャニーズ事務所のタレントをCMなどに起用するクライアントもさすがに問題視したのでしょう。ジャニーズ事務所も外部の専門家による相談窓口を設置して個別対応を行う準備を進めているそうですが、現役で活躍しているタレントが被害を訴え出るとは思えないだけに、泥縄のお手盛り調査にならないかという危惧はあります」

「ジャニーズ案件」などといい、ジャニーズがらみの報道を敬遠してきたテレビもようやく重い腰をあげ、このほど「サンデーモーニング」(TBS系)が1週間の出来事のなかでカウアンさんの会見を取り上げた。

 ジャニーズ事務所を唯一無二の芸能プロダクションたらしめたのは創業者であるジャニー喜多川氏の手腕と慧眼によるところが大きいのは衆目の一致するところ。しかし、その陰で夢を奪われた被害者が今もなお苦しんでいるという事実は重い。ジャニーズ事務所は創業者の負の遺産を清算するためにも、取引先だけにペーパーを送ってお茶を濁さず、会見を開いて説明する義務があるはず。それがエンターテインメントを担う企業としての責任ではないか。

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