著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

青空・須藤理恵さんを偲ぶ…男勝りで豪快も、親身になって考える優しさの持ち主だった

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■「そんなそんな、先生の思うように料理してください!」

 そんな青空の台本を5年ほど前、NHKラジオの「上方演芸会」から依頼されました。打ち合わせで久しぶりに会ったので「最近どうしてんねん?」と近況を聞きながら「どんなテーマでも書くからリクエストして?」と尋ねると「そんなそんな、先生の思うように料理してください!」と言われて「それでは書かれへんがな!」と返し、近況や趣味などを話し、相方の岡さんが結婚して子供も姑さんもいるということから、「嫁姑問題」で書くことにしました。評判も良かったので、翌年、第2弾を書き「シリーズ化していこう」と言っていたさなか、コロナ禍で収録の延期・中止が続き……コロナも一段落ついたので第3弾を考えていた矢先の訃報。文字通り言葉を失いました。

 亡くなる10日ほど前にも元気にNGKの舞台を務めていたとのことなので、相方の岡さんが「本人が一番びっくりしてんのんちゃいます?」と言っていましたが本当にそうだと思います。すーちゃん、野球も漫才も天国で見守っていてください。

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