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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「シッコウ!!」で脇役に回った“シン・織田裕二”に期待 お手本は石黒賢、北大路欣也、要潤

公開日: 更新日:

主役ではなく脇役扱いで話題に

 織田の評価だが、今回の執行官・小原樹役はいい。主演の時の暑苦しさも軽減され、好感を持った。織田も55歳。「腰痛持ち」設定が似合う年頃になった。考えてみれば「振り返れば奴がいる」で共演した石黒賢などはとうに主役から降り、今ではクセ強の役や悪役として重宝されている。

 時代劇の重鎮、大御所の北大路欣也も現代劇では主役にこだわらず、政界のフィクサーや大病院の院長などの大物役を一手に引き受け、存在感を見せつけている。最近では元々主演タイプではないが、要潤も脇に回り、悪役などで頭角を現してきた。春ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官」での悪役っぷりもお見事。朝ドラ「らんまん」の田邊教授など不穏な雰囲気を醸し出し、彼のあたり役といえそうだ。

 良きお手本になる諸先輩や後輩は多い。求められる役を演じ、後輩を支えドラマを盛り上げるのも悪くないはず。新生・織田裕二に期待。

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