浜辺美波の“すえちゃん”「らんまん」での主人公を食う大活躍にNHK朝ドラファンが大喝采

公開日: 更新日:

ラストスパートも快調

 ただ、そんな寿恵ちゃんのこれからが心配なのだ。金策、家事、料理屋の女将、図鑑出版の手伝いと働きづめで、13人も子供を産んで7人(6人は死去)を育てた。ドラマではまだ20代で元気だが、負担は大きいはず。

 実際、55歳と早くに亡くなる。苦労がようやく報われ、牧野が東京帝国大学から理学博士を授与された翌年だった。

「さすがに牧野は落胆し、新種の笹をスエコザサと名付けます。ドラマはこのあたりまでを描くのでしょうかね」(前出の放送作家)

 ところで、牧野の収入はどのくらいだったのか。ドラマではようやく東京大の助手になるが、月給は15円で、いまの貨幣価値では約9万円。そのころ長屋暮らしの生計は月6万数千円というから、食べていけないことはなかったが、書籍代や採集のための旅費など、研究経費はすべて自腹。植物学教室はブラック職場だったのである。

(コラムニスト・海原かみな)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所