井上陽水は地元福岡で隠居生活…“緩急自在”の気ままな晩年は「終活」とは無縁だった

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「2006年にインタビューしましたが、当時は、ツアーをすごいやられていて、“アルバムを作るより、ツアーでそれぞれの土地のおいしいものを食べる方が心にも体にもいいんだよね”と話されていました。あるコンサートでは陽水さんが松任谷由実さんと一緒に歌ったことがあったのですが、松任谷さんは“私と陽水は各時代、各時代でヒット曲がありますね”とMCで話していました。確かに陽水さんは、大ヒットを飛ばしても、その後、しばらく目立たないこともあり、そしてまたひょっこりと出てきて大ヒットを飛ばしたり。緩急自在というか、すごく自然体な方なんですよ」

 前出の記事では「井上さんは昔から冗談半分で『何も言わずに、フッと引退するのもいいですよね』と言っていました」という音楽プロデューサーの川瀬泰雄氏のコメントも掲載している。神舘氏が続ける。

■「いつも全力じゃない」

「本人も“いつも全力じゃない”と話されていますが、アルバムなどでも全曲、完璧を意識するのではなく、自在に緩急をつけられる人なんですよ」

 そのうちまたひょっこり復活し、ヒットを飛ばしたりする可能性もある。しかし、躍起になって「終活」したりするわけでもなく、この肩の力の抜けた感じの晩年は、中高年にとって大いに参考になりそうだ。

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