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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

浜辺美波「らんまん」「ゴジラ-1.0」で神木隆之介と連続共演 2人は“百・友コンビ”を彷彿とさせる

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 12月1~3日の映画観客動員ランキングを見ると、公開2週目に入った「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」が2週連続で1位をキープ。王道のドタバタ喜劇人気を証明したが、前回と笑いのツボがほぼ同じ。観客の笑いも乾いていたのが気になった。

 同時期に公開した北野武監督の話題作「首」は初週3位から5位にダウン。北野作品らしいバイオレンスで描く新しい視点の戦国時代劇。斬新な切り口だが、中村獅童西島秀俊も次々と首を切り落とされる。見た人の第一声も「首を切られるシーンが凄い」と内容よりも首の話が多く口コミはイマイチ。ベストテン圏外に落ちる日も近い。

 話題の2つの映画に挟まるように公開5週目に入った「ゴジラ-1.0」が依然として2位をキープ。全米でも好成績を収めており、世界レベルでヒットを続けている。1954年に第1作が上映されてから来年で70周年、実写版30本目とシリーズ化を継続中。ちなみに、渥美清の「男はつらいよ」はシリーズ50作の金字塔を打ち立てた。寅さんとゴジラには共通点がある。寅さんは毎回、マドンナが誰になるかが注目され人気の一因になってきた。吉永小百合、浅丘ルリ子らが務め、「寅さんのマドンナは女優のステータス」ともいわれた。ゴジラも毎回、対峙する人間の主役が代わることで、物語の核になっていた。今回は神木隆之介浜辺美波の2人が務めた。朝ドラ「らんまん」で夫婦役だった2人が計ったように放送が終わったタイミングで映画に登場したのも人気の一因になった。ゴジラファンも初めて見た人も「面白かった」「感動した」と、口コミで広がり、さらなる観客動員につながりロングランになった。

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