著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

キダ・タローさんの楽曲創作「すぐ出来ます。ひらめき言うんかな」を詳しく伺うと…

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 5月14日に93歳で亡くなられた「浪速のモーツァルト」ことキダ・タロー先生。先生ほど、皆が好き嫌いなく敬愛されたタレントもいなかったのではないでしょうか。40年にわたって、数え切れないほどご一緒させていただきましたが、いつもお呼びする時は「先生」。わざわざ「キダ先生」と呼ばなくてもいい唯一無二の存在でした。

 私が「漫才を書いている」とご挨拶すると「難しいことしてはんにゃね」と覚えてくださり、お会いするたびに「書いてますか!」「元気にしてる?」といつも笑顔で気さくに声をかけてくださり、気にかけてくださいました。

「どんなに慣れた仕事でも初めてのつもりでフレッシュにやらなあきません。その時が初めて見るいう方もいらっしゃるかもしれへんでしょ。せやからその日が最後になるかもしれへんと思て、手を抜かんと一生懸命やらな、きっとあの世に行ってから後悔すると思いますねん」

「実るほど頭を垂れる稲穂かな、言いますやんか。その世界のトップの方なら後輩に範を示す義務があると思いますし、どの世界にも上には上がいたはりますねん。己が知らんだけでね。それを傲慢な態度をとったりしてたら、こんなカッコ悪いことありませんでしょう。せやからそういう人を見かけたら“かわいそうな人やな”“アホな人やな”思といたよろしいねん。アホに腹たてるだけもったいないですやんか」

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