著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

柳沢慎吾の芸で“ひたむきに頑張る”を痛感…原点は「一生懸命やってる姿が一番かっこいい」だ

公開日: 更新日:

 先月の「笑点」演芸コーナーで、十八番ネタ「ひとり甲子園」の7分にわたる熱演が話題になった柳沢慎吾さん。20年以上も前に十数分のロングバージョンを目の前で見せていただいた時と変わらない躍動感とパワーに感激しました。

 よく「裏も表も変わらないタレント」と評されますが、お会いしたときも楽屋の挨拶からパワー全開。明るい気持ちのいい挨拶にこちらも自然とテンションが上がりました。

 小さい頃から、テレビを見ては真似てみることが大好きだったそうですが、まさに「芸は模倣から」を積み重ねてこられたのでしょう。柳沢さんの凄いところは、普通なら省いてしまう、気が付かないような詳細な部分まで、少し誇張をしながらも“丁寧に再現して”おられること。

「警察24時」でおなじみ、たばこのセロハン部分に口をつけて無線マイクで交信するシーンは、あるミュージシャンの方に教えていただいたそうです。「そうなんですね」で終わらせず、すぐに実践してみるところも柳沢さんの凄いところ。

 そしてどの芸も一生懸命さが伝わってくるので思わず見入ってしまいます。NSCの授業でも「一生懸命やってる姿が一番かっこいい」と常々言っていますが、やはり芸の原点はここにあると思います。見せ方に違いはあっても根本は一生懸命!

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」