芸能プロに問われる存在意義…大手ホリプロからも向井理、波瑠ら退所ラッシュで波紋広がる

公開日: 更新日:

「かつてのような接待交際費もテレビの斜陽にともなってなくなってきましたが、それでも、事あるごとにカネをばらまくような昔ながらの事務所はまだあります。当然ながら内情は火の車みたいです」と前出の芸能プロ社長は続けた。

■公取委が乗り出し独立妨害は独禁法違反に

 かつて旧ジャニーズ事務所を筆頭に、退所するタレントは業界から干されるとの不文律もあったのが日本の芸能界である。しかし、妨害行為は独占禁止法違反にあたると公取委が乗り出したことで、タレントが独立しやすくなったところもあるようだ。芸能リポーターの小柳美江さんは言う。

「たしかに昔はプロダクションを辞めるのは大変だったと思います。移籍金を払ったりして、表向きでもトラブルなく辞める人もいましたが、加勢大周さん独立の際は社長が怒りの会見を開き、芸名を使用させないなどの対抗措置を取りました。大手芸能プロを辞めた有名タレントさんは仕事がなくなり、マネジャーもいないと言っていました。プロダクションに入っていれば仕事のチャンスに恵まれ、トラブルから守ってくれたりもしたのです。しかし、今は昔の話。力のあるタレントさんが独立の道を選択するのは自然の流れです」

 故ジャニー喜多川氏による連続児童性加害に続き、松本人志中居正広女性トラブルも発覚。テレビ局と同様、芸能プロの存在意義が揺らいでいる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  3. 3

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  4. 4

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  5. 5

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  1. 6

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  2. 7

    創価学会OB長井秀和氏が語る公明党 「政権離脱」のウラと学会芸能人チーム「芸術部」の今後

  3. 8

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  4. 9

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    高市自維政権で進む病人・弱者切り捨て…医療費削減ありき「病床11万床潰し」すでに3党合意の非情

  4. 4

    創価学会OB長井秀和氏が語る公明党 「政権離脱」のウラと学会芸能人チーム「芸術部」の今後

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 7

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 10

    まだ無名の「アマNo.1サウスポー」評価爆上がり!23日ドラフト「外れ1位」なら大争奪戦も…