メッツ千賀滉大の“勘違い”…安定感抜群でも80球前後で交代の理由は「パフォーマンス問題」にあらず
メッツ千賀滉大(32)が日本時間15日、本拠地ニューヨークでのブレーブス戦に8勝目をかけて登板。同地区のライバルを相手に5回3分の2を5安打2失点。メジャーでも「ゴーストフォーク」と恐れられる決め球を武器に毎回の7三振を奪ったが、勝ち星を手にできなかった。
千賀はここまで防御率2.30とチームの先発陣で唯一、2点台をキープ。規定投球回未満ながら、パイレーツ・スキーンズ(2.13)に次いでリーグ2位に相当する。
今季は開幕から安定感のある投球を披露。しかし、6月に右太腿を痛めて離脱し、7月12日のロイヤルズ戦で復帰してからは、5試合連続で勝ち星から遠ざかっている。これは前回8月9日のブルワーズ戦で5回途中2安打3失点(自責点1)、79球で降板したように、80球前後で交代を告げられるケースが少なくないからだ。
千賀は「球数を多く投げるほどのパフォーマンスができていないから、代えられる」と説明しているが、これは本人の勘違いだ。
スターンズ編成本部長、メンドーサ監督とも、ソフトバンク時代に数々のタイトルを獲得し、渡米1年目の23年に12勝をマークするなど、経験豊富な千賀を高く評価している。ニューヨークの地元メディアによれば、これまで球数やイニングを抑えてきたのは、千賀をシーズン終盤からポストシーズンにかけてフル稼働させるためだという。