日本ハムの逆転Vは新庄監督の采配次第…首位ソフトバンクまで3ゲーム差に迫る
これには指揮官もニンマリだ。
14日のロッテ戦で、2夜連続となる23号2ランを放った日本ハムのレイエス(30)。初回、1点リードの場面でバットを振り抜くと、ライナー性の打球は逆方向に一直線。そのまま右翼スタンドに突き刺さった。
13日の同カードでも1点ビハインドの八回に同点ソロを放ち、チームのサヨナラ勝ちにつなげたばかり。結局、初回の3点で勢いに乗った日本ハムは、終わってみれば9-4と圧倒した。
5月中旬から首位をひた走ってきた日本ハムだが、8月に入ってからはチーム状態が徐々に下降。7月は.280だった月間打率は、8月はこの日の試合前まで.227。2位で迎えた9~11日のソフトバンクとの首位攻防3連戦では計2点しか取れずに3タテを食らってしまった。
とはいえ、まだ3ゲーム差の8月中旬。逆転Vのチャンスはいくらでもある。
「新庄監督の采配次第でしょうね」と、球団OBがこう続ける。
「日本ハムは選手層の厚さでこそソフトバンクには及ばないものの、個々の力ではひけを取らない。さらに若手から中堅が多く、この手のチームは波に乗ると止まらない傾向がある。初回の3点をきっかけに大勝したこの日や、レイエスの同点弾からサヨナラ勝ちした13日が好例です。新庄監督もそのあたりはわかっているはず。パフォーマンスもそうだが、『いかに選手を乗せるか』を普段から考えていますから」