「戦争と漫画 戦地の物語」山田英生編

公開日: 更新日:

「戦争と漫画 戦地の物語」山田英生編

 戦争をテーマにした漫画を編んだアンソロジー。

 武田一義氏の「ペリリュー─楽園のゲルニカ─」は、パラオ諸島の激戦地が舞台。補給を断たれ飢餓に苦しみながら敵の目を逃れ、さまよう一等兵・田丸らは、ようやく食料を見つけ安堵。だが、別の日本軍部隊に遭遇し、食料を巡り味方のはずの彼らから銃を向けられる。

 ほかにも、兵隊を詰め込むだけ詰め込んだ輸送船に敵軍の魚雷が近づいてきたときの恐怖や従軍慰安婦について描いた水木しげる氏の「カランコロン漂泊記」をはじめ、漫画家になるきっかけとなった満州からの引き揚げ体験を描くちばてつや氏の「屋根うらの絵本かき」など。生々しい戦争の現実と、その現実を生きた人々の息遣いを描いた漫画家12人の作品を収録。

(筑摩書房 1034円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  2. 2

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  3. 3

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  4. 4

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  5. 5

    中村晃は引退会見で「幼稚」と…長谷川勇也、松田宣浩、和田毅が呈していたソフトB若手への苦言

  1. 6

    NHK3年連続赤字で番組制作費82億円カット…タモリもダーウィンも華大も豊臣もピンチ!

  2. 7

    ソフトB関係者を“メロつかせた”佐々木麟太郎の褒め殺し…「ウチで決まりと思っちゃう」のノロケ声も

  3. 8

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  4. 9

    ソフトバンク中村晃が現役引退へ…当面の仕事は「幼稚な二軍選手」の根性叩き直し

  5. 10

    本田圭佑がサッカーW杯解説で「独り勝ち」 テレビ&CM争奪戦ボッ発で“ワリを食った”あの人