ドジャース“投手”大谷翔平が「配球」権限まで与えられた謎解き…自由の対価に大きな責任がのしかかる
日本時間14日のエンゼルス戦で先発した大谷翔平(31=ドジャース)には、チームでただひとり与えられている特権がある。
それはサインを自分から捕手に出していることだ。大谷は登板時、右手で左の二の腕の辺りをしきりに触っている。そこにはピッチコムが装着されていて、ボタンを押すことで捕手に投げる球種を伝えているのだ。
若手捕手のラッシングが、ポッドキャスト番組の中でこう明かしている。
「サインは彼が出しているんだ。(ドジャースの)投手陣で、ただひとりさ」
ドジャースにはサイ・ヤング賞3回のカーショー(37)や同賞2回のスネル(32)らメジャーでトップクラスの実績がある投手が目白押し。にもかかわらず、大谷だけが自分からサインを出す特権を与えられているのはなぜか。
それだけ大谷が首脳陣から信用されているのは間違いない。ベンチやベンチ裏では絶えず、タブレットで相手投手に限らず相手打者の情報収集もしている。
「ピッチクロックの問題もあるでしょう」と特派員のひとりはこう続ける。