佐々木麟太郎めぐり今秋ドラ1争奪戦勃発!ついに指名ルール制定、焦点はメジャー志向を翻意させられるか

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 米スタンフォード大の佐々木麟太郎(20)を巡り、今秋ドラフトでの指名が可能になったことが14日までに分かった。

 史上最多の高校通算140本塁打を放った佐々木は、大谷翔平の母校である花巻東(岩手)を卒業後、2024年秋から米スタンフォード大に留学。公式戦7本塁打で1年目を終えた。

 留学する際、「まだまだ未熟ですが、2年後(26年)以降にMLB、またはNPBのドラフトで指名をいただけるチャンスもある。理想は2年後、3年後のドラフトで指名をいただければうれしい。それを選択肢の一つとして考えている」と話すなど、直メジャーとNPB入りの双方を模索しているとみられていたが、さる特派員は、「直メジャーが本命。MLBドラフトの対象になるため、留学したと聞いています」と明かす。

 一方、NPBの各球団も、佐々木の指名を諦めたわけではない。

 昨年のドラフトでは、オリックスが5位指名を検討。佐々木がプロ志望届を提出しておらず、「指名リスト」に名前が入っていなかったことから、最終的にオリックスの判断で指名を回避したが、「明確な指名のルールがなかったことも影響しました」とは、放送関係者だ。

「日本の大学生は中退しても翌年まで指名できないが、麟太郎のように米国の大学に進学した者や、日系外国人に関してはハッキリとしたルールがない。オリックスが昨年、麟太郎の指名を模索したのは、米国の大学に通う麟太郎は日本の大学生とは違い、プロ志望届の提出が義務付けられていないことが根拠にあった。しかし、今年に入ってMLBとNPBが交渉し、新たなルールが制定された。すでに、NPBの実行委員会でも承認されたと聞いています」

 佐々木は、来年26年7月のMLBドラフトから指名対象になる。来年4月に21歳を迎える佐々木は、「4年制大学で2年生を修了、または21歳以上になった時点」という条件を満たすからだ。

「指名ルールの制定が急務の中、麟太郎が来年のMLBドラフトの結果を受けて、最終的に進路を決断できるよう、日本が先立って今秋ドラフトで指名できることになった。NPB球団は指名はできても、来年のMLBドラフト終了まで交渉ができないが、そもそも麟太郎は直メジャーを視野に入れて、米大学に進学している。MLBドラフトの結果が出るまで契約ができないことは織り込み済みです。実際、巨人ソフトバンク西武などはわざわざ米国まで足を運び、麟太郎を視察。ドラフトで指名しても半年以上、交渉できないリスクがあるにもかかわらず、現時点で5球団程度が麟太郎の指名を検討しているそうです」(前出の放送関係者)

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