鈴木亮平似のアドバイス男、“頼りがいがある”のは幻想だった。「いい女になれないよ」に絶句…!

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コクハク

“アドバイス男”、どこまで許せる?

「もっと痩せた方が可愛いよ」「笑うときに口元を押さえると品が出るよ」

 そんな“アドバイス”を、あなたはどこまで許せるだろうか?

 今回話を聞いたのは、サエコ(仮名・29歳/医療事務)。彼女が出会ったのは、アドバイスの皮をかぶった“ジャッジ男”だった。

 相手はユウジ(仮名・30歳)。職業はIT系の営業職で、身長は180センチほど。清潔感のある短髪にジャケットスタイル、雰囲気は俳優の鈴木亮平に似ている。マッチングアプリで知り合い、最初の印象は「気さくで頼りがいのありそうな人」だったという。

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人格否定ではないの?

 初デートはカフェだった。話題は豊富で、趣味も合う。「ちゃんと話を聞いてくれる人」と好印象を抱いたそうだ。だが、ほんの小さな違和感はそのときから芽生えていた。

「もうちょっと髪、明るいほうが似合いそう」「声、ちょっと高めで聞き取りづらいかも」

 そのときは悪気なくアドバイスしてくれているのだと思った。でも、それはほんの序章にすぎなかった。

 交際が始まってからというもの、ユウジは会うたびにサエコに“指導”してくるようになった。

「二の腕、出す服はやめたほうがいいよ。太く見えるから」

「語尾に『~かな?』ってつけるの、バカっぽく見えるよ」

「アイライン、ちょっと濃いよ。ナチュラルなほうが男ウケする」

 最初は「好きだからこそ言ってくれてるのかも」と受け取っていたが、次第に「これはもう人格の否定では?」と疑問を抱くようになった。

“いい女かどうか”がすべてなの?

 ユウジの言う“理想の女性像”に寄せるたびに、サエコは自分がどんどん小さくなっていく気がした。服の好み、髪型、話し方、メイクーーすべてが“評価される対象”になり、デートのたびに「また何か言われるかも」と緊張するようになっていた。

 ある日、サエコが仕事の愚痴をこぼすと、ユウジはこう返してきた。

「そういうの、聞いてる方も疲れるんだよね。もっとポジティブにならないと、いい女になれないよ」

 まるで、人間としての価値を“いい女かどうか”だけで測られているような気がした。その夜、涙が止まらなかったという。

決定打になった新品のワンピース

 決定的だったのは、サエコが新しく買ったワンピースを着て行った日。

「うーん、それ、ちょっと安っぽく見える。俺の彼女には、もっと大人っぽいのを着てほしいな」

 悪気がないふうに、まるで“気づきを与えてやっている”かのような顔で言われた瞬間、サエコの中で何かが切れた。

「ねぇ、私ってあなたの人形なの? なんでそんなに直せ直せって言うの? 私のこと、好きなんじゃなかったの?」

 問い詰めると、ユウジは困ったような顔でこう言った。

「だって、お前のためを思って言ってるんだよ。俺の言葉を素直に受け取れないって、性格に問題あるんじゃない?」

 その瞬間、彼が“アドバイス”という言葉を盾に、ずっとマウントを取ってきていたことにようやく気がついた。

 アドバイスではない。それはただのコントロールだった。

「自己成長を止める女とは付き合えない」に苦笑

 サエコはその場で別れを告げた。彼は驚いた様子だったが、「そっか、まあ無理して付き合っても意味ないしね」と淡々と引き下がった。最後まで“自分は悪くない”という態度だった。

 後日、彼のSNSを覗くと、「自己成長を止める女とは付き合えない」という投稿が上がっていた。

 ああ、あの人はきっと、次の相手にも同じことを繰り返すんだろうなと、サエコは苦笑したという。

「アドバイスって、言葉に愛がなければただの攻撃になる。私はそれを、この恋で学びました」

 恋愛における“優しさ”や“親切さ”を、鵜呑みにしてはいけない。真に信頼できる相手とは、自分のありのままを尊重してくれる存在であるはずだ。

(おがわん/ライター)

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