「猛暑のあとに集中豪雨」九州・北陸で被害拡大…夏後半の再襲来には要警戒と気象予報士が警鐘
雨が降らない酷暑が続いたと思ったら、一転して豪雨である。こんな災害級の「渇水&集中豪雨」のセットが、夏後半にまた襲ってくる恐れがある。
7日から九州や北陸地方を大雨が襲い、各地域で被害が確認されている。熊本県では10~11日に猛烈な大雨が降り、気象庁は11日未明から朝にかけ、熊本県7市町に大雨特別警報を発表。土砂崩れや河川氾濫といった被害が相次ぎ、2人が死亡した。
石川県・能登半島の被災地でも、復旧したインフラに再び被害が出た。10日には、先月に通行再開した国道249号の中屋トンネル(輪島市)の片方の出入り口が、土砂で塞がれた。12日には、七尾市で道路が崩落。大型トレーラーなど3台が転落し、3人が重軽傷を負った。
今回の大雨は、日本付近の水蒸気量がこの時期に非常に多いことに加え、停滞する前線ができたことがトリガーになり、発生した。
その他にも要因がある。梅雨明けしてから日本中のほとんどの地点で猛暑が続き、九州でも最近はほとんど雨が降っていなかったのだ。