著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

「霜降り明星」せいや 高校時代の壮絶いじめを乗り越え、テレビ界のユーティリティープレーヤーに

公開日: 更新日:

 2018年に「M-1グランプリ」で優勝した霜降り明星は「第7世代」と呼ばれた同世代の若手芸人のトップランナーであり、そのブームを牽引する存在だった。

 第7世代ブームが落ち着いた後も、彼らの勢いが衰えることはなかった。キャリアを重ねてその実力にも磨きがかかり、さらに活躍の場を増やしている。昨年はチョコレートプラネットハナコとともに「FNS27時間テレビ」の総合司会という大役も務めた。

 コンビとしての活動のかたわら、彼らは個々人でも精力的に活動している。ツッコミ担当の粗品は、YouTubeで先輩芸人を名指しで批判したり、ギャンブル企画で大金をつぎ込んだりして、新時代のヒールキャラとして熱狂的な支持を受けている。

 そんな過激路線をひた走る粗品とは対照的に、ボケ担当のせいやはテレビを軸にして健全なタレントとして活動を行っている。どんな状況にも対応できる器用さがある上に、愛嬌があって上の世代に愛され、下の世代に慕われるせいやは、テレビ界のユーティリティープレーヤーとして引っ張りだこになっている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾