著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

俳優・加藤剛も裁判を起こしてから変わった SNSの虚偽情報はどんどん訴えるべき

公開日: 更新日:

 芸能人が「〇〇した」といったこの手の話は、昔からあった。古くは、俳優の故・加藤剛さんが若い頃、交際報道を報じた相手(マスメディア)を訴えたことがあった。もう60年近く前の話だ。加藤さんは「芸能人の人権」を求め、気骨のある行動だった。このことで、その後、加藤さんに関する不用意な記事はメディアも扱わなくなった。「ロス疑惑」で有名な故・三浦和義氏の時もすごかった。妻が米ロサンゼルスで銃撃され、その事件に関与していたとして過熱報道が続いた。結局、三浦氏は別の殴打事件で有罪(懲役6年)とはなったが、本丸の殺人事件では実行犯がわからず最高裁で無罪が確定した。

 今の人は信じられないだろうが、当時のマスコミは連日、三浦氏の報道ばかりで、僕も嫌になるほど三浦氏の自宅に張り込んでいた。その過熱ぶりは凄まじく、三浦氏が「スワッピングパーティーに行っていた」とか、当時流行した愛人バンクに登録して「複数の愛人と関係していた」といった事件とは何の関係もない情報を僕も含めて垂れ流していた。

 今では考えられない報道ぶりで、三浦氏は拘置所の中からマスコミを次々訴え、次々と慰謝料を勝ち取った。マスコミは内心、恐怖だった。

 SNSであらゆる情報が流される今、虚偽情報は訴えられるという風潮ができれば、さらに最後まで戦うというケースが増えれば、偽情報やデマ情報は確実に少なくなるはずだ。

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