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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

テレビ各局がシノギを削るバラエティー番組だが…キャラをつくって演出する時代は終わった

公開日: 更新日:

“おバカキャラ”で一世風靡したスザンヌは15日の「上沼・高田のクギズケ!」に出演。売れるきっかけになった“おバカキャラ”は強要されたものだったと明かした。番組の打ち合わせの段階で「こういう感じでお願いします」と珍回答を注文されおバカなフリをしていた。バラエティーでは“ヤラセ”ではなく、“演出”と捉える。当時、スザンヌのおバカ発言を信じていた小・中高生もすでに大人。「だまされていた」と笑い話で済む話。

 モデル出身の梨花も先日出演した「ぽかぽか」で「番組内で喧嘩するように制作サイドから指示されていた」と明かした。相次ぐタレントたちの裏話解禁。テレビ関係者は、「キャラをつくって演出する時代は終わったことを意味している」という。最近のバラエティーは突出した人気、視聴率を誇る番組は少ない。「良くもなく悪くもなく」平均化するなか、好調を続けているのが2021年にスタートした「オモウマい店」(日本テレビ系)だ。サブタイトルに“ヒューマングルメンタリー”とあるように、人間と食をテーマにした内容。人気店をタレントが食リポするのと違いリポするのはディレクター。紹介する店も庶民感覚あふれる大衆的な店。デカ盛りに激安、キャラの立った店主の面白さ。ヤラセも演出もない。人間味あふれる言葉が見る人を惹き付ける。スタジオで感想を言うだけのタレントがいなくとも成り立つ面白さがある。

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