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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

タモリ、浅井慎平、山下洋輔…昭和という時代が引き合わせた「狂気」の交流

公開日: 更新日:

「そう考えてみると、俺、青山人だな(笑)」
 (タモリNHK「ブラタモリ」6月21日放送)

  ◇  ◇  ◇

 青山通りをバスで走っているときだった。タモリは、近くにあった原宿セントラルアパートの思い出を語り始めた。まだ、タモリがデビュー間もない頃、そこに入居していたカメラマン・浅井慎平の仕事場を事務所代わりにしていたという。

 セントラルアパート内にはさまざまなクリエーターが集結していたため、そこだけで仕事が完結できたし、新しい文化をつくり出していた。夜になると、南青山3丁目を少し下ったところで飲み、ミュージシャンたちと交流を深めた。その時代の自分を振り返った一言が今週の言葉だ。

 当時、タモリは、夜は赤塚不二夫の家で居候生活をしていたが、朝10時ごろになると、浅井慎平の事務所にやってきて、こちらで“居候”をしていたのだ。タモリは、同じように暇をしている人物と、将棋を始める。それを浅井は「タモチャンの朝の将棋」と呼んでいたという(「朝日新聞」2021年10月2日)。

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