島崎和歌子さんは大雑把なキャラかと思いきや、繊細でフォローにたけた才女
TBSの「オールスター感謝祭」の看板アシスタントといえば島崎和歌子さん。お酒好きで、おおざっぱなキャラクターかと思われがちですが、実は繊細でフォローにたけた才女でした。
20年以上も前になりますが、NHK大阪で80分のクイズ番組の特番がありました。司会は月亭八方さんで、アシスタントが島崎和歌子さん。私は構成を担当していたのですが、リハーサル早々に“事件”は起こりました。
司会の八方さんがNHKのスタッフに「プロンプ(カンニングペーパー)はないのん?」と聞くと、「ありません。台本でお願いします」とフロアディレクターさんはバッサリ……。八方さんといえば“アドリブの天才”。どんなささいな話でも爆笑の話に変えてしまう“元祖・楽屋ニュースの達人”で、台本は本番前に目を通す程度。他局では基本的に八方さんにおまかせで、どうしても言わなければいけないセリフはプロンプに書いてもらうのがお約束でした。ところが、皆さまのNHKは予習をしてくるのが当然だったのです。
「(プロンプを)用意しましょうか?」という声もなく、マネジャーに「悪いけど本番までに書いといてくれへんか」と話しかけたところ、島崎さんが「八方師匠、私覚えていますからタイトルコールだけ正確に言っていただければ、あとはフォローできると思います!」と力強い助け舟が。