最新回の朝ドラ「あんぱん」ウラの見所~嵩らの“腹痛”は史実とちょっと違う? 懐かしい2人の登場に狂喜乱舞! 生きていてよかった…

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コクハク

第15週「いざ!東京」#75

【朝ドラのツボ!】

 東京に到着したのぶ(今田美桜)たちは、さっそく聞き込みを始めるが「ガード下の女王」はなかなか見つからない。みんなで屋台のおでんで腹を満たしたが、(北村匠海)は不意に腹を押さえてその場にうずくまってしまう。

 すると、東海林(津田健次郎)と岩清水(倉悠貴)も腹を押さえて……! 慌てるのぶにとある女性が声をかけてくる。

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【本日のツボ】

八木上等兵にヤムさん、懐かしい人の再登場が楽しみ!
 ※※以下、ネタバレあります※※

 汽車と船を乗り継ぎ、2日がかりで東京に着いた「月刊くじら」御一行さま。滞在期間は3日と行っていたので、なんだかんだ1週間以上の長旅ですが、誰もいない編集部は大丈夫なのでしょうか。

 それはともかく、“ガード下の女王”と言われている薪鉄子を探すわけですが、なんの手掛かりもなかったことに驚きます。東京中の“ガード下”を探す気だったのでしょうか。手当たり次第に聞き込みしますが、そう簡単には見つかりません。

 お腹が空いたなあと、屋台のおでんを食べるのですが、ここでのぶ以外の3人が食あたりになってしまいます。大根しか食べなかったのぶはセーフということで、ちくわか何かの練り物が原因なのでしょう。

 それにしても、速攻で腹痛になるほどなのだから、異臭を放っているか、もしくは一口食べたらわかりそうなものなのに……。

戸田恵子が登場! しかし、もどかしい…

 で、そこに現れたのが、手ぬぐいを被った女性でした。「仕方ないねえ。部屋に運ぶよ」「薬なんか飲ませなくていい。ただの食あたりだよ。お腹のものが全部出たら、嫌でも治る」と。チャキチャキの江戸っ子のような喋り方に、よもや、彼女が探している“ガード下の女王”だとわかるはずもありません。

 ですが、私たち視聴者は、アンパンマンの声を演じている戸田恵子が薪鉄子だということがわかっていますから、このエピソードがもどかしく……。

 お腹を壊した嵩をのぶが介抱したというのは史実だそうですが、もう少し違う描き方はなかったかと首をかしげてしまいました。のぶが甲斐甲斐しく介抱したようにも見えませんでしたし。

 そして、ラスト。なにやら怪しい男たち相手に雀卓を囲む女性。「あてが勝ったら、この場所は子どもらに明け渡してほしいがよ」と男たちに話しかけ、「あんた今、最下位だぜ」と笑う男たちに、「なめたらいかんぜよ!」と啖呵をきり、「ツモ!」と。

 その様子を見ていた嵩とのぶ。「あの人が代議士の……」と、自分たちを助けてくれたのが薪鉄子だと気づいたようでした。

生きていてくれてありがとう

 どうして、のぶに訊かれた時に、薪がシラを切ったのでしょう。そして、てぬぐいおばさんと代議士のギャップをみせるためなのでしょうが、あの真っ白なスーツはさすがにやり過ぎでは? よく見ると全体に刺繍が施されています。よっぽど裕福なお方なのでしょうか。

 薪鉄子の正体は、翌週に持ち越されるとして、それ以上に楽しみなのが、八木上等兵(妻夫木聡)と、ヤムさん(阿部サダヲ)の再登場です。予告編でたしかにそのご尊顔を拝見して、狂喜乱舞。ふたりとも生きていてくれてありがとう。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

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