阪神藤川監督 ドリス再雇用検討のトンチンカン…「だったら育成選手を」「チームに悪影響」の痛烈指摘

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<さすがに厳しいでしょう>

藤浪晋太郎(前マリナーズ3A)を取る方がいい>

 SNSなどでは疑問の声が噴出している。

 昨10日、複数のスポーツ紙によれば、救援投手の補強に乗り出している阪神が、2016年から19年まで所属し、現在は四国IL・高知でプレーする右腕、ラファエル・ドリス(37)の再獲得を検討しているというのだ。

 昨季から所属する高知では今季、リリーフとして15試合に登板し、防御率1.20。5月には独立リーグ選抜チームの一員として阪神二軍と対戦し、前川を三振に仕留めるなどした。球団はドリスに加え、メッツ3Aの救援右腕・ハートウィグ(27)らも獲得候補に挙げているという。

 評論家の飯田哲也氏はこう言う。

「救援投手を2人取るとすれば、藤川監督やフロントの優勝したいという強い気持ちの表れではないか。チーム防御率は驚異の1.92と投手陣は盤石。2位に9.5ゲーム差をつけている。ただ、就任1年目の藤川監督としては、勝ち続けているからこそ不安もあるはず。投手がいつ故障するかわからないし、近年は酷暑続きでスタミナ面の心配もある。そもそも、投手の枚数は多いに越したことはありません」

 新外国人投手の方はともかく、通算4年間で96セーブを挙げた元守護神の再獲得報道に驚いた向きは少なくないだろう。

「最速161キロをマークしていた全盛時から、球速は10キロほど低下。球威、キレの衰えも否めません。NPBで使えると判断されていれば、とっくにどこかの球団が獲得しています。藤川監督は現役時代、米球界から復帰した直後に、高知を経由して阪神に復帰した。ドリスの姿が自分と重なるのかもしれない。でなければ、おいそれと手は出さないでしょう」(在阪放送関係者)

■「二軍からもっと選手引き上げを」

 ドリスの獲得が選手のモチベーション低下を招く可能性もあるという。藤川監督の母校・高知商の先輩でもある評論家の高橋善正氏は、「後輩には頑張ってほしいですが……」と前置きした上で、こう続ける。

「中継ぎが欲しいという藤川監督の気持ちは分からなくもない。ただ、投手陣が機能せず、チームが低迷している時ならまだしも、今の阪神は2位以下に大差をつけて首位を走っている。ドリスのような全盛期を過ぎたベテランを取るくらいなら、二軍からもっと選手を引き上げたらどうか。その方がよほどチームの活性化につながると思います」

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